携帯の解約で家族がショップに持っていくものは、携帯会社によって少しずつ違います。足りないと、その日に手続きが終わりません。
結論からお伝えすると、多くのキャリアで共通して必要なのは「死亡が確認できる書類」と「手続きする人の本人確認書類」の2種類です。このほかに、SIMカードなどが必要になる場合もあります。また、死亡確認書類として認められる種類はキャリアによって細かく異なるため、事前に把握しておくと店舗での二度手間を防げます。
この記事では、ドコモ・au・ソフトバンクの3社を中心に、必要書類の一覧と手続き時の注意点をまとめました。まずは最低限持っていくものだけ確認したいという方のために、要点を先にまとめておきます。
- 死亡が確認できる書類(戸籍謄本や死亡診断書など、いずれか1点)
- 手続きする人の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
- SIMカード(ドコモとソフトバンクで、カード型のSIMを使っている場合。見つからないときは窓口に相談を)
なお、来店できる人は会社によって違います。ドコモはご家族以外でも手続きできる、auは原則としてご家族が来店、ソフトバンクは法定相続人が基本と案内しています(ソフトバンクでは、相続財産清算人や死後事務の委任を受けた人なども、所定の書類があれば手続きできます)。くわしくは親の携帯を本人以外が解約するには?にまとめています。親が存命で、認知症などで本人の手続きが難しい場合は、認知症の親の携帯を解約・プラン変更するには?をご覧ください。
共通して必要なのは「死亡が確認できる書類」と「本人確認書類」
どのキャリアであっても、窓口で求められるものの骨格は同じです。ひとつは契約者本人が亡くなったことを確認できる公的な書類。もうひとつは、手続きのために店舗へ行く方の本人確認書類です。手続きできる人の範囲は、会社によって異なります。
死亡確認書類は戸籍謄本や住民票の除票、死亡診断書など複数の選択肢が用意されており、どれか1点を用意すれば大丈夫です。
本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなどです。
SIMカードは、ドコモでは、カード型のドコモUIMカード・ドコモeSIMカードを持参するよう案内しています。スマートフォンに内蔵されたeSIMは取り外せないため、使っている場合は窓口で確認してください。ソフトバンクは、手元にない場合は手続きの際に申し出るよう案内しています。見つからなくても、まずは窓口に相談してみてください。
なお、ここでは主に「解約」の手続きを取り上げますが、ご家族が回線をそのまま使い続けたい場合は、解約ではなく名義変更(承継)という方法もあります。詳しくは後ほどご紹介します。解約するかどうかで迷っている場合は、親の携帯、解約しないとどうなる?も参考にしてください。
キャリア別の必要書類
3大キャリアの公式サイトで案内されている書類を表にまとめました(2026年10月時点)。ここに挙げたのはあくまで代表的な選択肢で、どれか1点があれば手続きできます。
| キャリア | 死亡が確認できる書類(いずれか1点) | その他に必要なもの |
|---|---|---|
| ドコモ | 葬儀の案内状/香典返しのお礼状/新聞の訃報欄/住民票(除票)/除籍がわかる戸籍謄本・抄本/埋葬(火葬)許可証/死亡診断書/死亡検案書/死亡届/法定相続情報一覧図の写し | 手続きする人の本人確認書類、カード型のSIM(ドコモUIMカード・ドコモeSIMカード)。書類の種類によっては契約者の本人確認書類(原本)が必要な場合あり |
| au | 戸籍謄本・戸籍抄本・除籍謄本・住民票の除票/会葬礼状・新聞の訃報欄/死亡届/死亡診断書/火葬許可書/香典返しや斎場使用料の領収書(故人のフルネーム記載)/法定相続情報一覧図(いずれもコピー可) | 手続きする人の本人確認書類。姓や住所が違う場合は、家族関係が分かる書類(戸籍謄本や住民票など) |
| ソフトバンク | 会葬案内状・礼状/新聞記事(おくやみ欄)/除籍がわかる戸籍謄本/住民票(除票)/死亡診断書/埋葬許可証(いずれも原本またはコピー) | 手続きする人の本人確認書類、USIMカード(手元にない場合は申し出) |
auでは、書類ごとに条件があります。戸籍謄本や住民票の除票などは契約者の死亡の記載があるもの、会葬礼状や香典返しなどは故人のフルネームが書かれたもの、死亡届は自治体の受理印があるものが対象です。
くわしい手順や、電話番号を残したいとき(承継)のことは、ドコモ/au/ソフトバンクの記事にそれぞれまとめています。

手続きするときに知っておきたい注意点
名義変更(承継)で引き継ぎたい場合
回線を解約せず、ご家族の名義に引き継ぎたい場合は「名義変更(承継)」という方法もあります。
auでは、承継の場合は、契約者と引き継ぐ人の相続関係が分かる戸籍謄本などで、「発行から3か月以内」のものとしています。死亡の記載がない場合は、死亡診断書などをもう1点用意します。ほかに、印鑑や、新しい支払い方法の手続きに必要なものも案内されています(auの承継の案内)。
単に解約したいのか、回線を引き継ぎたいのかで必要書類が変わることがあるので、窓口で目的を伝えたうえで案内を受けると確実です。auの詳しい条件はau公式サイトのFAQでも確認できます。
故人と名字や住所が違うときは、続柄がわかる書類も
手続きする方と故人の名字が異なる場合(auは住所が異なる場合も)、戸籍謄本など2人の関係性がわかる書類を別途求められることがあります。結婚で姓が変わったお子さんや、養子縁組をしているケースなどが該当します。事前に電話で確認しておくと、店舗での二度手間を防げます。
手続きはショップ来店が基本

ドコモ・au・ソフトバンクは、いずれも契約者が亡くなったときの解約をショップで受け付けています(ドコモはドコモショップ・d garden)。来店予約をしておくと、当日の手続きを進めやすくなります。
一方、ahamoのようなオンライン専用プランは、公式サイトの案内に沿って郵送で手続きします(くわしくはドコモの記事で紹介しています)。格安SIM(MVNO)は、会社によって手続きの方法が違います。ahamoや格安SIMの手続きは、ahamo・楽天モバイル・格安SIMの契約者が亡くなったときの解約方法にまとめています。
契約している回線がオンライン専用プランや格安SIMの場合は、まず公式サイトのサポートページで対応方法を確認しておくと安心です。
FAQ
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 書類はコピーでもいい? | auとソフトバンクは、死亡が確認できる書類はコピーでもよいと案内しています。ドコモは、死亡が確認できる書類のコピーについて公式の案内に記載がないため、事前に確認しておくと安心です。また、書類の種類によっては契約者の本人確認書類(原本)も必要です。 |
| 家族以外の人が手続きしてもいい? | 来店できる人は会社によって違います。ドコモはご家族以外でも手続きできると案内しています。くわしくは親の携帯を本人以外が解約するには?をご覧ください。 |
| 解約に費用はかかる? | ドコモは、契約者が亡くなったときの解約の手数料は無料と案内しています。ソフトバンクも、契約解除料や手数料はかからないと案内しています。どちらも、端末代金の分割の残りは、解約後も引き続き支払うと案内しています(ドコモは一括で払うこともできます)。相続放棄を考えている場合は、支払う前に弁護士や司法書士に相談しておくと安心です。 |
| 解約する月の料金は日割りになる? | ドコモは、料金プランなどの月額定額料は、解約した月も日割りにならないと案内しています。ソフトバンクも、一部を除いて日割りにならないと案内しています。正確な扱いはプランによって異なるため、手続きの際に窓口で確認しておくと安心です。 |
まとめ:解約手続きをスムーズに終わらせるために
必要書類はキャリアによって細かく違いますが、基本は「死亡が確認できる書類」と「手続きする人の本人確認書類」の2種類です。必要に応じて、SIMカードや家族関係が分かる書類も用意します。来店の前に、手続きする人の続柄や、用意した書類で足りるかを店舗に確認しておくと、当日あわてずに済みます。
なお、ドコモの場合、dポイントは解約すると失効します。使えるポイントが残っていないかも、あわせて確認しておくと安心です。
まずは、届いている請求書や契約したときの書類を見て、携帯電話の契約先を確認してみましょう。スマホの画面に出る会社名だけでは、契約先が分からないこともあります。そのうえで、ご自身の本人確認書類をカバンに入れておくところから始めてみてください。
実家で光回線やホームルーターなどを別に契約している場合は、スマホとは別に解約の連絡が必要です。
亡くなったことが分かる書類は、ネット回線の解約でも求められることがあるため、亡くなった親のインターネット(光回線・Wi-Fi)を解約する方法もあわせて確認しておくと、準備を一度で済ませやすくなります。
解約の前にやっておきたいこと(写真・LINE・認証コード・支払いの確認)は、親の携帯を解約する前にやること5つにまとめています。スマホの中のデータやアカウントを整理しておきたい場合は、親のiPhoneを死後に解約・データ削除する完全手順も参考にしてください。
この手続きが全体のどの位置づけにあるかは、親の死後にやること全リストや、デジタル遺品整理と墓じまい、どこから始めるかのロードマップでも整理していますので、あわせてご覧いただければ幸いです。
公式の案内:ドコモ/au/ソフトバンク。手続きの方法や必要書類は変更されることがあります。最新情報は必ず各社の公式サイトでご確認ください。


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