親御さんが使っていたAndroidのスマートフォンには、写真や連絡先、Googleアカウントなどが残っています。回線の解約や初期化をどの順番で進めるかによって、残せるものが変わります。
結論からお伝えすると、回線の解約や初期化を急ぐ前に、写真などのデータと、Googleアカウントの状態を確認しておくことが大切です。解約は、データの確認が終わってからでも遅くありません。
この記事では、親のAndroidスマホの整理を「データ」「初期化の注意点」「Googleアカウント」「回線の解約」の順番に分けて、Googleの公式情報に沿ってまとめました。
iPhoneの場合は親のiPhoneを死後に解約・データ削除する完全手順をご覧ください。
Androidの整理は「データ→Googleアカウント→回線」の順番で
Androidのスマホは、Googleアカウントとひもづいて使われていることがほとんどです。写真や連絡先がGoogleのサービスに保存されていることも多く、アカウントの扱いによって、残せるものが変わります。
また、回線を先に解約すると、SMSで届く確認コードが受け取れず、ほかのサービスの手続きが進めにくくなることがあります。データ、アカウント、回線の順番で進めると安心です。
Googleアカウントと回線の手続きの早見表
| 項目 | Googleアカウントの閉鎖 | 回線の解約 |
|---|---|---|
| 何を | アカウントの閉鎖(データや資金の取得を申請することもできる) | 携帯電話の回線の解約(家族の名義に引き継ぐ「承継」もできる) |
| 誰が | 肉親、または法定代理人・遺言執行人 | ご家族など(来店できる人は会社によって違う) |
| どこへ | Googleの申請フォーム(オンライン) | 契約している携帯電話会社のショップ |
| いつまで | 公式に期限の記載なし | 公式に期限の記載なし |
| 必要な書類 | 申請する人の身分証明書、死亡証明書(英語以外の書類は、公証済みの英訳が必要) | 死亡が確認できる書類と、手続きする人の本人確認書類(認められる書類は会社ごとに違う) |
| 手数料 | 公式に記載なし | ドコモ・ソフトバンクは、亡くなったときの解約の手数料はかからないと案内(端末代金の分割の残りは支払いが続く) |
| 日数 | 審査があり、日数の記載なし | 公式に記載なし |
出典:Google公式ヘルプ「亡くなったユーザーのアカウントに関するリクエスト」、各社の案内(くわしくは亡くなった人のGoogleアカウントを削除する方法と親の携帯電話を解約するときに必要な書類一覧)
Googleへの申請で、日本語の死亡診断書などを出す場合は、英訳(公証済みのもの)を用意する必要があります。翻訳は、専門の翻訳者に依頼することになります。
① 写真などのデータは、解約や初期化の前に保存する
ロックが開くなら、パソコンへのコピーかGoogleフォトで残せる
スマホが開けるなら、写真や動画をご家族の手元に保存しておきましょう。パソコンにケーブルでつないでコピーする方法のほか、「Googleフォト」のアプリで、写真がバックアップされているかを確認する方法もあります。
連絡先やLINEのトークなど、残しておきたいものがあれば、このときにあわせて確認しておきます。写真を家族で残す方法は、親のスマホの写真を残すには?でくわしく解説しています。
ロックが開かないときは、パスコードを何度も入力しない
スマホ本体のロックは、Googleや携帯電話会社に頼んでも、基本的に解除してもらえません。パスコードを当てずっぽうで何度も入力すると、しばらく入力できなくなるなど、かえって状況が悪くなることがあります。
開けないときの考え方は、親のスマホのパスワードがわからないときの対処法にまとめています。業者に相談するかどうかの目安は、デジタル遺品整理は自分でできる?をご覧ください。
② Googleアカウントのパスワードが分からないまま初期化すると、スマホは使えなくなる
Androidには、スマホを初期化(出荷時の設定にリセット)したあと、もとのGoogleアカウントの情報を入力しないと、スマホを使えなくする仕組みがあります。盗難などで勝手に使われるのを防ぐためのものです(Google公式ヘルプ)。
Googleアカウントのパスワードが分からないまま初期化すると、そのスマホは家族も使えなくなります。ご家族が使い続けたい場合や、譲ったり売ったりしたい場合は、初期化の前によく確認してください。
Googleの公式ヘルプでは、この保護を無効にするには、スマホからGoogleアカウントを削除すると案内しています。ロックが開く場合は、初期化の前に、設定画面からGoogleアカウントを削除できるかを確かめておきましょう。設定画面の名前や場所は、機種によって違います。
③ Googleアカウントは、家族が閉鎖などを申請できる
Googleには、亡くなった方のアカウントについて、家族が「アカウントの閉鎖」「資金の取得」「データの取得」を申請できる窓口があります。ただし、パスワードなどのログイン情報を教えてもらうことはできません(Google公式ヘルプ)。
データの取得は条件が厳しく、取り出せない場合もあります。申請の種類や必要な書類は、亡くなった人のGoogleアカウントを削除する方法でくわしく解説しています。
④ 回線の解約は、データとアカウントの確認が終わってから
データとアカウントの確認が終わったら、携帯電話会社のショップで回線を解約します。Androidかどうかに関係なく、亡くなったことが分かる書類と、手続きする人の本人確認書類が基本です。
ショップは来店予約をしておくと、当日の手続きを進めやすくなります。
ドコモ・au・ソフトバンクの必要書類は、親の携帯電話を解約するときに必要な書類一覧にまとめています。
機種代金を分割で支払っていた場合は、残りの代金の支払いが続くことがあります。解約のときに窓口で確認しておきましょう。
回線を解約する前に、LINEや、PayPayなどのキャッシュレス決済、サブスクも確認しておくと安心です。電話番号に届くSMSで本人確認をするサービスもあるためです。それぞれの手順は、親のLINEを引き継ぐには?、親のPayPayの手続き、親が残したサブスクの解約にまとめています。
よくある質問
- Googleに、親のアカウントのパスワードを教えてもらえますか?
-
教えてもらえません。Googleは、亡くなった方のパスワードやログイン情報は伝えられないと案内しています。家族ができるのは、アカウントの閉鎖やデータの取得などの申請です。
- 回線を先に解約してもいいですか?
-
データとアカウントの確認が終わってからにすると安心です。回線を先に解約すると、SMSで届く確認コードが受け取れず、ほかのサービスの手続きが進めにくくなることがあります。
- メーカーによって手順は違いますか?
-
Androidは、メーカーや機種、OSのバージョンによって、設定画面の名前や場所が違うことがあります。画面が見つからないときは、メーカーの公式サイトのサポートページを確認してください。
- スマホ本体は、どうすればいいですか?
-
写真などのデータを保存し終わるまでは、処分せずに家族で保管しておくと安心です。電源は切らずに、充電しておきましょう。
まとめ
- 回線の解約や初期化の前に、写真などのデータを確認・保存する
- Googleアカウントのパスワードが分からないまま初期化すると、スマホが使えなくなる
- Googleアカウントの手続き→回線の解約、の順番で進める
今日できる一歩
まずは、親御さんのスマホを充電器につないで、ロックが開けられるかどうかだけ確認してみてください。開けられるなら写真の保存から、開けられないなら公式の手続きの確認から始めましょう。
手続きの方法は変更されることがあります。最新情報は必ず各社の公式サイトでご確認ください。


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