親の財布にクレジットカードが残っていたら、家族がカード会社に連絡して解約の手続きをします。公共料金の支払いやポイントなど、解約の前に確かめておきたいこともあります。
結論からお伝えすると、クレジットカードは、カード会社に連絡すれば、ご家族が解約の手続きを進められます。手続きできる人や方法は、カード会社によって少しずつ異なります。公共料金や携帯電話の支払いをカードにまとめていた場合は、先に支払い先を確認しておくと安心です。
カードの解約は、今日中に済ませなければならない手続きではありません。ただ、カードが見当たらないときは、早めにカード会社へ連絡しておくと安心です。
この記事では、解約の手順と、解約の前に確認しておきたいことをまとめました。
クレジットカードの解約は、カード会社への連絡から
名義人が亡くなったときの解約は、カード会社に連絡するところから始まります。連絡先は、カードの裏面や利用明細、カード会社の公式サイトで確認できます。PayPayカードのように、電話のほかにチャットで受け付けている会社もあります。
三井住友カードのように、一定の範囲の家族であればオンラインで手続きできる会社もあります。ただし、Oliveフレキシブルペイや「三井住友銀行」と書かれたカードは、三井住友銀行での手続きになります。
方法はカード会社ごとに違うため、まずは公式サイトで「会員が亡くなった場合」の案内を確認してみてください。
連絡するときに手元にあると安心なもの
カード会社で決まっている書類ではなく、一般的な目安です。
- カード、またはカード番号が分かる利用明細
- 亡くなった方の氏名・生年月日と、亡くなった日
- 連絡する人の本人確認書類
- 連絡する人の電話番号(カード会社から連絡が来ることがあります)
亡くなったことや続柄が分かる書類(戸籍謄本や死亡診断書の写しなど)の提出を求められることもあります。何が必要かは、連絡したときに確認しておくと二度手間を防げます。
解約の前に確認しておきたい4つのこと
三井住友カードの公式の案内(会員が亡くなられた場合のお手続き)を参考に、解約の前に確認しておきたいことを4つにまとめました。
① 公共料金や携帯電話のカード払い
電気・ガス・水道や携帯電話、インターネットなどの支払いをカードにまとめていた場合、カードを解約すると、その支払いができなくなります。
電気・ガスなど、これからも使うサービスは名義や支払い方法の変更を、使わないサービスは解約の連絡を、それぞれの契約先にしておきましょう。サブスクの見つけ方は親が残したサブスクを確認・解約する方法にまとめています。
なお、三井住友カードでは、支払い先の会社に連絡したあとも、2〜3か月はカードでの支払いが続く場合があると案内しています。
② 家族カード・ETCカード・電子マネー
本会員が亡くなると、家族カードは使い続けられません。JCBでは、本会員が亡くなった場合は家族カードの利用条件から外れるため、解約の手続きが必要と案内しています。ご家族がこれからもクレジットカードを使う場合は、ご自身の名義で新しく申し込みます。
本会員のカードを解約すると、ETCカードなど、そのカードにひもづくカードも使えなくなります。三井住友カードでは、PASMOやSuica、Apple Pay・Google Payに登録したカードなども同時に退会になり、スマートフォンからカード情報を削除するよう案内しています。
交通系ICカードの定期券や、電子マネーの残高がある場合は、解約の前にカード会社に扱いを確認しておきましょう。三井住友カードでは、定期券が入ったカードは先に定期券の発売所で手続きすること、電子マネーの残高は種類によって払い戻しの方法が違うことを案内しています。
③ ポイント
カードを解約したときのポイントの扱いは、カード会社によって異なります。三井住友カードでは、退会するとポイントは失効すると案内しています。残っている場合は、解約の前にカード会社に扱いを確認しておくと安心です。
④ 未払いの残高
亡くなるまでに使った分の支払いは、解約したあとも残ります。分割払いやリボ払いの残りがないかも、カード会社に確認しておきましょう。
三井住友カードでは、支払いが残っている場合は利用代金明細書を登録の住所に郵送し、口座が凍結されて引き落とせないときは電話で連絡することがある、と案内しています。退会の手続きが終わってから約1週間で、会員向けサイトのVpassにもログインできなくなります。
口座が止まるタイミングと、止まったあとの預金の手続きは、親の銀行口座が凍結されたら?にまとめています。
相続放棄を考えている場合は、支払う前に弁護士や司法書士に相談しておくと安心です。
口座の凍結で引き落とせなくなったときは
金融機関に名義人が亡くなったことを伝えると、口座は凍結され、カードの代金も引き落とせなくなります。このタイミングで、カード会社から家族に連絡が来ることもあります。
私の家でも、母が亡くなったあとに、口座の凍結でカードの年会費が引き落とせなくなり、カード会社から父に連絡が来ました。
父はこうした手続きに慣れていなかったので、父のスマートフォンをスピーカーにして、私も横に並び、コールセンターの方と3人で話しました。母が亡くなったことを伝えると、年会費は支払わずに退会の手続きをしてもらえました。
ただ、これはその会社が対応してくれたというだけです。年会費や未払い分の扱いは、カード会社や契約内容によって異なります。請求の連絡が来たら、支払う前にまず「契約者が亡くなった」と伝えて、扱いを確認してみてください。
カードの不正利用が心配なとき
カードが見当たらない、誰かに使われていないか心配、という場合は、早めにカード会社に連絡して、カードの利用を止めてもらうと安心です。
利用明細に見覚えのない請求がないかも、あわせて確認しておきましょう。
よくある疑問
解約の手続きは、誰がしてもいいのですか?
三井住友カードでは、配偶者、6親等以内の血族、3親等以内の姻族であればオンラインで手続きでき、それ以外の方は電話での手続きになると案内しています。ほかの会社の条件は、各社の公式サイトで確認してください。
カードを解約すると、銀行口座も解約されますか?
いいえ、カードと銀行口座は別の手続きです。口座の相続手続きは、それぞれの金融機関で行います。全体の順番は親の死後にやること全リストにまとめています。
まとめ
- カードの解約は、カード会社への連絡から始まる
- 解約の前に、公共料金などのカード払い、家族カード、ポイントの扱い、未払いの残高を確認する
- 未払い分は残る。相続放棄を考えているなら、支払う前に専門家に相談する
まずは、親御さんの財布や郵便物から、クレジットカードや利用明細を探してみてください。カード会社の連絡先や、どんな支払いがカードにまとまっているかを知る手がかりになります。
手続きの方法は変更されることがあります。最新情報は必ず各社の公式サイトでご確認ください。


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