親のLINEを引き継ぐには?本当にできること・できないこと

親のLINEを引き継ぐには?本当にできること・できないこと

親のスマホに入っているLINEには、家族とのやり取りや写真が残っています。LINEアカウントは、本人が亡くなっても、自動で削除されることはありません。

結論からお伝えすると、家族でも、親のLINEアカウントを引き継いで使い続けることはできません。家族にできるのは、公式の問い合わせフォームから削除を依頼することと、スマホが開けるうちにトークや写真を保存することです。削除は必須ではないので、気持ちが落ち着いてから決めて大丈夫です。

この記事では、親のLINEアカウントが死後どうなるのか、遺族として実際にできることは何か、そして生前にやっておくと家族が困らずに済むことを、順番に整理します。

目次

結論:LINEアカウントは「引き継ぐ」ことができません

まず、一番大事な結論からお伝えします。

LINE公式のセーフティセンターでは、次のように案内されています。

LINEアカウントは、そのアカウントを作成されたご本人に限りご利用いただけるものです。そのため、ご遺族であっても故人のアカウントを引き継ぐことはできません。

亡くなったご家族のアカウントの削除をご希望される場合は、お問合せフォームよりお問合せください。利用者が亡くなった場合の手続きは必須ではありません。特に何も手続きしない場合は、そのままアカウントが残る場合もあります。出典: LINE公式セーフティセンター

つまり、パスワードや電話番号がわかっていたとしても、家族が故人のアカウントにログインして使い続けることは規約違反になります。

「引き継ぐ」という発想は、まずいったん手放す必要があります。

亡くなった後、LINEアカウントはどうなるのか

何もしなければ、アカウントはそのまま残ります。友だちリストにも表示され続けます。LINEのセーフティセンターでも、利用者が亡くなった場合の手続きは必須ではないと案内されています。削除するかどうかは、ご家族の気持ちが落ち着いてから決めて大丈夫です。

ここで注意したいのが、電話番号の扱いです。携帯電話を解約すると、LINEに登録していた電話番号が使えなくなります。トークや写真を残したいときは、解約の前に保存しておきましょう。

携帯電話の解約は、LINEをどうするか方針を決めたあとにすると安心です。必要な書類は「親の携帯電話を解約するときに必要な書類一覧【ドコモ・au・ソフトバンク】」でまとめています。

また、アカウントが削除されても、友だちに「亡くなりました」という通知が自動で届くことはありません。

訃報は、LINEとは別の方法で伝える必要があります。

遺族としてできること

親のLINEについて、家族にできることとできないこと

アカウントの削除を申請する

LINEには公式のお問い合わせフォームがあり、そこから故人のアカウント削除を申請できます。申請には、次のような情報の提出を求められる場合があります。

  • 申請者の氏名・故人との続柄
  • 故人のLINEアカウントに登録されていた電話番号
  • 死亡の事実や続柄を確認できる書類(戸籍謄本や死亡診断書のコピーなど)

必要書類は個別の状況によって異なるため、あくまで一例です。実際に削除が進むかどうかはLINE側の審査によるため、必ず削除されるとは限りません。書類の準備に不安がある場合は、行政書士などの専門家に相談する方法もあります。

入力の手順は次の通りです。

  1. LINEのお問い合わせフォームを開く(ログイン画面が表示されたら、「ログインせずにつづける」を選びます)
  2. 利用国で「日本」を選び、返信を受け取るご自身のメールアドレスを入力する
  3. 「問題発生機種」「サービス」「カテゴリ」を選ぶ(カテゴリは、アカウントの削除や故人に関する項目を選びます。表示される項目名は変わることがあります)
  4. 「詳細」の欄に、親御さんの氏名、LINEに登録していた電話番号、亡くなった日、ご自身との続柄と、アカウントの削除を希望することを書く
  5. 死亡や続柄を確認できる書類の画像を添付して、送信する(添付できるファイルは5つまでです)

送信すると、受付完了のメールが届きます。書類の追加提出などが必要な場合は、その後の案内に沿って進めてください。

トーク履歴や写真を残したい場合

ここが、多くの方が引っかかるポイントです。トーク履歴や写真を遺族に提供する手続きは、公式には用意されていません。

もし本人のスマホのロックが解除でき、LINEがログインしたままの状態であれば、次のことは可能です。

  • 大切なやり取りをスクリーンショットで保存する
  • 写真や動画を端末から保存する

ただし、そのアカウントを使って能動的にメッセージを送ることは避けたいところです。相手への配慮としても、規約の面でも、見るだけ・保存するだけにとどめておくのが安心です。

パスワードがわからない場合

スマホ自体のロックが解除できない場合、無理に何度も試すと初期化されてしまう危険があります。こういったケースでは、デジタル遺品整理の専門業者に相談するという選択肢もあります。複数の業者に見積もりを取ってから決めると安心です。

業者に頼むときの料金の目安や、頼む前に確かめたいことは、「故人のスマホのロック解除、業者に頼むといくら?費用が決まる条件と、頼む前に確認したい5つのこと」にまとめています。

スマホ本体のパスワードがわからない場合の具体的な対処法は、「親のスマホのパスワードがわからない…死後、どうすればいい?【iPhone・Android別の対処法】」で詳しく解説しています。

生前にできる備え

ここまで読んで、「うちの親にはまだ元気なうちに準備してもらいたい」と感じた方もいるかもしれません。LINEは、本人の備えがあるかどうかで、遺族の負担が大きく変わるサービスです。

  • トークのバックアップ設定をオンにしておく(「ホーム」→「設定」→「トークのバックアップ」)
  • 登録している電話番号・メールアドレス・パスワードを、家族がわかる場所に記録しておく
  • アカウントを削除してほしいか、残してほしいか、本人の意思を共有しておく

エンディングノートに「LINEについての希望」を1ページ分だけでも残してもらえると、いざというときに家族が迷わずに済みます。

よくある質問

家族が、親のLINEアカウントを引き継いで使うことはできますか?

できません。LINEは、アカウントは作った本人だけが使えるもので、遺族であっても引き継げないと案内しています。

何も手続きしないと、親のLINEはどうなりますか?

そのまま残ります。LINEは、利用者が亡くなった場合の手続きは必須ではなく、何もしなければアカウントが残る場合もあると案内しています。

トーク履歴や写真を、LINEから受け取ることはできますか?

公式の手続きはありません。スマホのロックが解除でき、ログインしたままなら、スクリーンショットや端末への保存で残せます。

親の携帯電話を、先に解約してもいいですか?

LINEをどうするか決めてからにすると安心です。携帯電話を解約すると、LINEに登録していた電話番号が使えなくなるので、トークや写真を残したいときは、解約の前に保存しておきましょう。

まとめ:LINEの引き継ぎは不可、まずは思い出の保存を最優先に

親のLINEアカウントは引き継ぐことはできませんが、削除を申請することはできます。トーク履歴や写真は、本人の端末にアクセスできるうちに保存しておくことが何より大切です。携帯電話の解約は、LINEの方針を決めたあとに行うと安心です。

今日できる一歩

すでに親御さんが亡くなっている場合は、携帯電話の解約は急がず、LINEをどうするか決めてからにしましょう。スマホが開けるなら、残したいトークや写真を先に保存しておきます。

親御さんが元気なら、実家に帰ったときにでも「スマホの画面ロックの暗証番号だけは、紙に書いて残しておいてね」と声をかけてみてください。

ほかのSNSアカウントはどうする?

LINE以外のアカウントも気になる場合は、親のFacebookアカウントを死後に削除・追悼申請する方法や親のGoogleアカウント、死後の手続きと生前にできる設定【完全版】もあわせて確認しておくと安心です。

Instagramを使っていた場合は、親のInstagramを死後に削除する方法も参考にしてみてください。

X(旧Twitter)を使っていた場合は、親のX(旧Twitter)を死後に停止する方法で申請の流れをまとめています。

LINEの仕様や手続き方法は変更される可能性があります。最新情報は、LINE公式サイトで確認しておくと安心です。

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この記事を書いた人

テクニカルサポートのコールセンターに10年以上携わり、1日数十件・延べ数千件のお問い合わせに対応してきました。セキュリティソフト(McAfee)で3年、モバイルWi-Fi(WiMAX)で2年。その後は、パソコンのセキュリティ、WordやExcel、年賀状ソフト、プリンターまで、ご年配のお客様の「分からない」に電話でひとつずつ付き添ってきました。私自身は古着販売を行うため、古物商の許可も持っていますが、遺品の買取は行っていません。
今も、70代半ばの父からスマホやパソコンのことをよく聞かれます。そして私も、母を見送った家族のひとりです。このサイトでは、各社の公式情報で確認したことを、同じ立場の家族としてお届けします。

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